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遠野幻想探訪記⑤ | 碧空の向こう

201308

21

遠野幻想探訪記⑤

昼のデンデラ野を往く

ratiltです。腹ごしらえも済んだところで遠野探訪もいよいよ折り返し。続いては、東方ファンの方々にはお馴染みのデンデラ野(蓮台野)を目指します。お手元に『蓮台野夜行』のご準備・・・は時間的に些か早いですが――

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道の駅で昼食を済ませ、再度土淵町方面へ車を走らせること40分ほど。まずは山口の水車小屋に到着。土淵町山口集落にあるこの水車は、遠野の農村イメージを象徴するシンボルとして観光地になっています。かつては穀物の脱穀・製粉に使われていたそうで、現在小屋の中を見学することも可能です。

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そこから5分ほどのところにあるのがダンノハナ。かつては館があったとも、また処刑場跡だったとも言われています。現在は共同墓地となっており、佐々木喜善の墓もその中にあるそうです。位置的には山口集落を挟んでデンデラ野の向かい、東側の丘にあり、生の空間である集落、死の空間であるダンノハナ、そしてその中間がデンデラ野という形で解釈されています。

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山口集落から西へ伸びる細い坂道をしばらく下ると案内板がありました。車を停め、小高い丘への坂道を歩くこと数分、デンデラ野に到着。

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デンデラ野は、元は「蓮台野」が訛った地名であると言われています。蓮台野は墓地または死者の葬送の地であるとされ、京都など地名として残っている場所も数多くあるといいます。

さて、デンデラ野については、遠野物語の第111話にも登場します。かつてこの地は、60を過ぎた老人たちが食い扶持を減らすために追いやられた、所謂姥捨ての地でありました。とはいえ、この地に追いやられてもすぐに死ぬことは適わないので、この地に仮小屋を作り、昼間は集落に下りて仕事を手伝い、わずかばかりの食料を分けてもらい、静かに死を待ったとされています。

デンデラ野に送られた人間は、生きてはいてもその時点で故人とみなされ、それ故この地は生と死の狭間の地とされているのです。ちなみにこの周辺の集落ではかつて、仕事に行くことを「ハカダチ(墓を発つ)」、仕事から帰ることを「ハカアガリ(墓に上がる)」といったそうです。

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再現された仮小屋。一応中に入ることもできます。

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デンデラ野から見た麓の風景。死を待つ人々はこの景色に何を想ったのでしょうか

《つづく》

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